OL性白書 坂下由紀
この仕事をしていると“ハジけてしまった地味な娘”をよく目にする。彼女たちは、“二十数年の人生”という名のちゃぶ台をひっくり返すように、突然それまでのおとなしい自分を捨てようとする。その勢いは今までの抑圧の強さに比例するようだ。応募してきた彼女、坂下さんは、出演を通じて叶えたい性的願望があった。それは、今までずっと思い描くばかりで、ノーマルは彼氏にも頼めなかった行為。彼女はそれを実現させ、こちらはそれを撮らせてもらう。僕らはそんな交換条件で会った。彼女は、首を絞められること、尻を叩かれること、ツバや精子を飲まされること、そして、仕事帰りのスーツ越しにでも跡が残ってしまうほど強く縛られることを望んだ。電マをあてられた股間から小便を噴き出し、「いやー」と叫びながら、現実になった夢を底なしに楽しんでいったのだった。
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