リトルモニカ物語 後編
ウィルは現状を知るために、三姉妹と共に街に出る。すると彼らは、そこで例の尼僧に出会った。母に似た尼僧に声を掛ける三姉妹だが「私には子供などいません…」と言われる。そう言われると、面影を知るセリアでも母だとは断言できず、顔を覚えていない下の二人にはどうすることも出来ない。尼僧のことが気になって街に戻っていたミャウは、姉妹たちの様子を見ていて、あとからミャウは、猫たちから聞いたカジョーのことを話す。街の名前にもなったリトルモニカは、街が本当に豊かだった頃、代々劇場を管理していた一族の末裔だった。彼女の存在は、市民たちの幸福の象徴だったのである。街を乗っ取ろうとしたカジョーはリトルモニカを亡き者にしようと背後から切りつけたが、死んだはずの彼女の体は忽然と消えてしまった。彼女の一族には、霊体となって他人の体に入り込める特殊な能力があるので、恐らくそうやって身を隠しているのだろう。
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